新日本プロレス「ワールドタッグリーグ(WTL)」優勝決定戦(8日、熊本)でゲイブ・キッド(27)、SANADA(36)組と激突する内藤哲也(42)、高橋ヒロム(35)組が初優勝へ自信をのぞかせた。
今大会最注目の階級を超えた師弟タッグは、Bブロックを5勝2敗で1位通過。決戦を翌日に控えた会見では、Aブロック1位のゲイブ&SANADAと対峙した。
ヒロムは「毎日ヘビー級の刺激も感じてますよ。ジュニアヘビー級のこの俺が、ヘビー級のパワー、やっぱり体重の違いだとか、毎日体で感じて正直、全身痛いです。でも、このジュニアヘビー級の人間がもしWTLを取ったら、これは新日本プロレス史上初の快挙だと。いい意味でも悪い意味でも、快挙なのかなと思っております」と、団体史上初のジュニア選手によるヘビー級リーグ戦制覇に意欲。
「ここ(心)がつながっているタッグと、ここがつながっていないであろうタッグ、どちらが強いでしょうか、みなさんお楽しみにしてください」と自信をのぞかせた。
さらに内藤も「あとはゲイブ・キッド、SANADA組に勝利して優勝するのみ。優勝決定戦が行われるグランメッセ熊本は、かつて俺が『一歩踏み出す勇気』という言葉を使った思い入れのある会場。内藤哲也、高橋ヒロム、約15年の絆を見せつけた上で優勝してみせるぜ、カブロン」と力強く宣言した。
対戦相手のSANADAは2023年3月まで「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の一員として共闘。「Just 5 Guys」を経て、今年11月に「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」に電撃加入と短期間でユニットを転々としている。
かつての盟友の現在の姿に内藤は「まあ彼、気分屋なんでしょ? なかなかあっち行ったりこっち行ったり落ち着かないようで。もしかしたら明日、WDを出ちゃうんじゃないの? そんな心配を俺はしてますよ」とバッサリだ。
ヒロムも「WDを出るとなると、どこに行くんですかねえ。もしかしたら…え? LIJに帰ってくるのかな。あるかもしれないかな~ないと思いますけどね~。どうなんでしょう」と皮肉めいたコメントを残した。
しかし、この2人の言葉を受けてもSANADAは「普通に考えて、こんな裏切ってたらそういう意見になりますよね。うーん…はい」と柳に風。因縁渦巻くWTL優勝決定戦で笑うのは、果たして――。