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羽生結弦 演技以外にもさすがのこだわり…映像準備に「3日間くらい。大変でした…」

東スポWEB 2024年12月8日 6時4分

フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター・羽生結弦(30)が制作・指揮するアイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd―Echoes of Life―TOUR」が7日、さいたまスーパーアリーナで開幕し、約2時間半で15曲を披露。会場に詰め掛けた1万4000人のファンを魅了した羽生は、常に妥協なき姿勢でスケートと向き合っている。

「命」をテーマに「生きる」ことの本質を問う物語を氷上で演じきった。気持ちが凛とするようなピアノ調の曲を数多く選曲。クラシックの勉強にも励むなど、貪欲に理想を追い求めた。

羽生は「たくさん緊張したし、すごく時間をかけて毎日トレーニングも練習も積んできた」と振り返った上で「ちょっとでもこの公演が、この物語がみなさんの中で生きる糧になったら」と思いを語った。

当公演に合わせて、映像や衣装なども入念に準備してきた。映像の撮影は「3日間くらい(かかった)。丸2日間ずっとやって、半日ぐらいやって、もう1回半日撮った。プラスでナレーションどりをしなきゃいけないので、そこでも2日(かかった)。大変でした…」と苦笑い。

衣装もアレンジを繰り返して作成されており「衣装も含めてフィギュアっぽくないというか『Echoes』じゃないと見られない衣装の布感だったりとか、そういったものもぜひ感じてもらいたい」とこだわりを明かした。

そんな羽生の思いの強さは9月に石川県内で開催された「能登半島復興支援チャリティー演技会」でも表れていた。演技会の運営に携わった関係者は「他のスケーターさんが帰った後も羽生さんは1人で残って、納得いくまで何回も練習していた」と証言。オープニングで行われた和太鼓チーム「輪島・和太鼓 虎之介」とのコラボ演技では、自ら共演者にリズムの合わせ方をアドバイスするなど、どんな場面でも完璧を追い求めてきた。

この日は羽生にとって30歳の誕生日。新たな領域に突入しても、スケートへの信念が変わることはない。

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