全日本プロレスの元3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(25)が、〝最恐双子〟斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)への雪辱をもくろんでいる。
暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」は4強が出揃い、Aブロックは6戦無敗の斉藤ブラザーズが1位通過。4勝2敗で勝ち点8の安齊、ライジングHAYATO組は2位での決勝トーナメント(8日、東京・後楽園ホール)進出を決めた。
決勝T準決勝では、Bブロックを首位通過した宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.と激突。勝てば同日の優勝決定戦で、斉藤ブラザーズ vs 本田竜輝&綾部蓮の勝者と対戦する。
本田組との決勝になればユニット「エルピーダ」の同門対決が実現するが、安齊の目は最恐兄弟に向いている。斉藤ブラザーズの宮城凱旋試合となった11月16日の仙台大会。Aブロック公式戦でアジアタッグ王座を持つ安齊&HAYATOと、世界タッグ王者・斉藤ブラザーズのタッグ王者対決が実現したが、安齊がジュンに敗れた。
「紙一重だった、と言われたら違うなと思いますね。終わった後も向こうチームには余裕があったと思いますし。これがアジアタッグと世界タッグの今、現状の差かなというのはありますね」と、安齊は唇をかみ締めながら振り返る。
当然、このまま終わるわけにはいかない。あの試合から斉藤ブラザーズを勢いづかせ、全勝でのブロック突破を許してしまった責任もある。「リベンジしたい気持ちはありますよ。決勝まで進めば、可能性はあるので。もちろん、もう一度当たりたいですね」ときっぱり。今年の借りは今年中に返す。