フィギュアスケート男子で北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は、自身の現在地を冷静に分析している。
ショートプログラム(SP)2位で迎えたグランプリ(GP)ファイナル(7日=日本時間8日、フランス・グルノーブル)のフリーでは、188・29点をマーク。281・78点で銀メダルを手にした。演技の会見では「今回の点数は自分自身が納得できるような結果だった」としながらも「SPもフリーもミスがあったのですごく悔しい」と顔をしかめた。
SPでは冒頭の4回転サルコーで転倒したが、フリーは冒頭の4回転フリップをきっちり着氷。続く4回転サルコーは回転が抜けて2回転になったものの、大きなミスなくまとめきった。優勝した世界王者のイリア・マリニン(米国)よりフリーの点数が上回ったとはいえ、当の本人は「イリア選手との距離感はまだまだほど遠いなと感じている。世界選手権にもし出られたら会えると思うので、それまでにしっかりと常日頃の練習からイリア選手を意識しながら、ハードなトレーニングを積んでいきたい」と厳しい評価を下した。
次戦は20日に開幕する全日本選手権(大阪)だ。初優勝に向けて「あまり期間はないけど、今回いろいろと新しい課題が出た。ジャンプの安定感はもちろん、ステップ、スピンもレベルが全然取れなかった。やっぱり練習から120%の出来でできるように頑張って練習したい」と決意を述べた。