2022年から開始され、今年で3度目となる「現役ドラフト」が9日に行われる。
ソフトバンクでは昨年の同制度で日本ハムから加入した長谷川威展投手(25)が32試合に登板し、4勝0敗、6ホールドをマークし、飛躍の一年となった。
一方で、ホークスから他球団へ移籍した選手の活躍も目立つ。22年に阪神へ移籍した大竹耕太郎投手(29)が2年連続で2桁勝利を記録。23年に日本ハムに移籍した水谷瞬外野手(23)はホークス時代に一度も一軍の試合に出場できなかったが、新天地で迎えた今季は97試合に出場し、打率2割8分7厘、9本塁打、39打点の成績で球宴にも選出されるなど、まさしくブレークの一年となった。
戦力層の厚さゆえに他球団に移り、活躍するケースも多い。当然、球団にとっては自軍で活躍してくれることが何より。移籍した選手が即座に活躍すれば厳しい声も上がりかねない。しかし、移籍した選手たちの躍動に対して三笠GMが語ったのは喜びだった。
「他球団で(元ホークスの選手が)活躍してくれることはうれしい。プロ野球で活躍できる選手をたくさん育てることが(チームが)強くなるということ。大竹君も活躍してくれて、水谷君に打たれるとちょっと悔しいですけど。他球団で活躍してくれたら、われわれの育成の環境づくりが間違っていないと。そういう選手を育てることを目指している」
他球団で活躍することは己の強さの証明になる。巨大戦力を持つホークスだからこそ、球界に多く活躍する選手を残すことも求められる。今年の現役ドラフトで選ばれる選手は移籍先で活躍できるか。