暮れの王道マットに激震だ。全日本プロレスの〝暴走男〟こと諏訪魔(48)が事実上、団体の第一線から退くことが明らかになった。年内で全日本の専務執行役員を退任し、来年1月に女子プロレス「エボリューション(エボ女)」の社長に就任する見込みだ。
関係者によると、諏訪魔は今年10月、団体側に退団の意思を伝えたという。だが、全日本ひと筋の功労者だけに、団体側は強く慰留。話し合いの結果、専務職を離れることで合意した。所属としては名前は残るものの、全日本での出場試合は大幅に減少する見通しだ。
そもそも退団を考えたのは、10月に節目のデビュー20周年を迎えたことが大きかった。周囲には「入門時からの目標だった20年をやり切った。若手も育ってきたので、今後はワガママに好きなようにやりたい」と漏らしていたという。
同時期に、昨年3月の旗揚げからプロデューサーを務めるエボ女の社長就任を要請された模様。現在同団体は東京・新木場1stRINGで定期的に興行を続けているが、来年からはよりキャパシティーのある会場への進出を検討している。さらに現在の4選手から、大幅に所属選手数を増やす方針。事業拡大のために、諏訪魔が本腰を入れて陣頭指揮を執る。
斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)の「世界最強タッグ決定リーグ戦」全勝優勝で幕を閉じた8日の後楽園ホール大会前、諏訪魔は所属選手に今後の去就について説明した模様だ。
大会後の取材に対し、諏訪魔は「ゴメン、今はまだ話せない。また会見するのでそこで!」とだけ話し、否定も肯定もしなかった。9日には都内で会見が予定されており、諏訪魔本人の口から説明される予定だ。