F1レッドブルが、来季のドライバーに関して姉妹チームであるRBの角田裕毅(24)の最終試験を実施後の10日に発表すると明らかにした。
角田は8日に行われた今季最終戦のアブダビ・グランプリ(GP)決勝で12位に終わったが、昇格の最終候補となっているリアム・ローソンはリタイアしたため、レッドブルの座を争うレースでは〝勝利〟で終えた。
レッドブルではシーズン終了を受けて、9日にグループの首脳会議を開催。その後に株主へ今後のチーム方針を諮る予定となっている。
これまでは9日に来季のドライバーが決定するとみられていたが、英メディア「GPブログ」は同グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が発表予定を〝変更〟したことを伝えた。
マルコ博士は、9日に首脳会議が開催される一方で、ドライバーの決定は10日に行われる角田のドライビングテスト後に発表する方針を明言。「はい、その中ですべての事実が議論される。その最後に決定が下される。その決定がいつ発表されるかは…月曜日(9日)ではないと思う。もちろん、ユウキのテストが終わってから発表する」と明らかにした。
10日に行われるのは、角田がレッドブルのマシンに乗って走行するテストで、昇格に向けた〝最終試験〟とみられている。当初はこの結果を待たずにその前日に行われる首脳会議でドライバーの内定を出す見込みだったが、角田の実力やレッドブルのマシンの相性まで考慮した上で結論を出すことになったのだ。
たった1日とはいえ、角田にとっては大きな後押しとなりそうな発表タイミングの変更。これが何を意味するのか、10日にすべてが判明する。