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【F1】角田裕毅が昇格テストを前に〝最後の訴え〟「僕は他のどのドライバーよりも進歩した」

東スポWEB 2024年12月10日 5時4分

F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、親チームであるレッドブルの昇格をかけて挑む最終テストを前に、悲壮な覚悟を訴えた。

角田は8日に行われた今季最終戦のアブダビ・グランプリ(GP)決勝で12位に終わったが、昇格の最終候補となっている同僚のリアム・ローソンはリタイアで、レッドブルの座を争うレースでは〝勝利〟。角田はローソンとともに走った際は予選、決勝ともにほぼ完勝しており、実力の違いを見せつけている。

すでにレッドブルでは、セルジオ・ペレスを更迭する方針を固めており、後任候補も角田とローソンに絞り込んでいる。9日にグループの首脳会議を開催して今後のドライバー起用などを協議し、10日に角田が初めてレッドブルの最新マシンをドライブするテストを実施。その結果を受けて、来季のレッドブルドライバーを発表する運びとなっている。

そうした中で、オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」は、昇格テストを控えた角田が〝最後のお願い〟を行った様子を伝えた。

集まった報道陣からは、角田の昇格に向けてネックとされている気性面の荒さについて質問が出た。すると角田は「無線について質問していただきありがとう」と切り出すと「過去24レースを振り返ってみてください。僕が何回叫んだのか。たぶん最初のレースだけだったと思う。私は間違いなく落ち着いて、自分のできることに集中してきた」と反論。チームとの無線で暴言を発した回数は決して多くなく、現在は精神面で成熟していると主張した。

そして自身の現状について「プレッシャーについて言えば、シーズンを通して毎レース、プレッシャーを感じていたが、常に崖っぷちに立っていたし、それが逆に私を強くしてくれたんだ」と苦境が続くRBでの走りが成長を促したと強調。「同時に、僕は他のどのドライバーよりも進歩したし、それはかなり声高に言えることだ」と進化を猛アピールした。

最後には「もちろん、いくつかのレースではもっと良い結果を出せたかもしれないが、同時に、チームメートと比べて僕は一貫して車からパフォーマンスを引き出すことができた。もし僕のフィードバックが悪かったら、チームはこのように改善して多くのポイントを獲得することはできなかったはずだ」と自らが築き上げてきた実績を重ねてアピールした。

角田の常勝軍団入りは実現するのか。運命の時はいよいよ迫っている。

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