〝鉄紺のタスキ〟への注目度は健在だ。来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する東洋大が9日、東京・白山キャンパスで壮行会を開催。酒井俊幸監督(48)は「最低限の目標は19年連続シード権獲得の更新。上位をしっかり狙っていかないといけない」と意気込んだ。
今季は出雲駅伝11位、全日本大学駅伝13位と低迷。苦しいシーズンを過ごしているが、大学内の応援ムードは高まるばかりだ。昼休み中に実施された壮行会には約600人が参加。約3分の2の400人は学生で、箱根路に挑む選手たちにエールを送った。これには同大の担当者も「短い時間(約30分)の会なのでどれくらいの人が集まるか心配だったが、おかげさまでにぎわいました」と安堵の表情を浮かべた。
昨季は全日本大学駅伝で14位に沈みながらも、箱根駅伝で総合4位に食い込み、19年連続でシード権を獲得。今季も昨季と同じような流れで箱根路を迎えることになる。それだけに、同大内から「何とかいい報告が届いてくれたら。前回大会の箱根駅伝は下馬評が高くなかったけど、4位になった。今回も頑張ってほしい」と巻き返しを期待する声が上がっている。
2009年から19年大会は11年連続で3位以内に入り、4度の総合優勝を達成した。抜群の安定感を誇る箱根駅伝に向けて指揮官は「足並みはそろってきた。昨年以上の緊張感と危機感、そして絶対にやってやるんだという気持ちを持って、さらに状態を上げていきたい」。名門のプライドをかけて箱根路に臨む。