来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で王座奪還を目指す駒大は、想定外な数字にも悲観なしだ。
10日に出場チームのエントリーメンバーが発表され、各チームの1万メートル上位10選手の平均タイムが明らかとなったが、駒大が29分4秒37でまさかの最下位。篠原倖太朗(4年)、佐藤圭汰(3年)を擁する中での結果に、藤田敦史監督(48)は「ちょっと1万メートルをやらせないといけない」と反省を口にしつつも「一方でハーフマラソンの平均を見たら、多分うちは上位に来るんじゃないかなと思うので、そこまでは悲観する内容ではないかなと思う」と前向きに語った。
今大会はエントリーメンバー16選手のうち、4年生はわずか2人のみ。「次世代のチームになったのではないか」と分析した上で、箱根駅伝の勝敗を大きく左右する山区間の5、6区について言及。駒大には山上り経験者の山川拓馬、山下り経験者の伊藤蒼唯(ともに3年)と実力のあるランナーが控えている。
指揮官は「山の候補者も何人かいる状況なので、どういうふうに考えるか。山川を使えばこれは間違いないと思うが、それ以外の候補者でしのぐことができれば、平地で今度はアドバンテージをとれる。そこはすごく大事なポイント。やっぱり山川、伊藤クラスになると、なかなか出てこない。それは今、状態を見極めながらやっている」との見方を示した。
優勝候補の大本命だった前回大会は青学大に敗戦。「青山さんは強力だと思う」と警戒感を強めたが「予想外の展開になったとしても次の一手が打てるオーダーを」ときっぱり。虎視眈々と頂点を見据えている。