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【馬術】初老ジャパン・大岩義明&戸本一真 ロス五輪への「悩み」と「希望」告白…中部運動記者クラブスポーツ賞・特別賞受賞

東スポWEB 2024年12月10日 22時14分

「初老ジャパン」の愛称で知られる馬術日本代表の大岩義明(48=名古屋市出身)と、戸本一真(41=岐阜県本巣市出身)が10日、名古屋市内で行われた中部運動記者クラブスポーツ賞表彰式に出席。特別賞を受賞した。

チーム4人の平均年齢が41歳を超える「初老ジャパン」は、パリ五輪の総合馬術団体で銅に輝き、日本勢92年ぶりのメダルを獲得した。改めて五輪を振り返った最年長の大岩は「4人全員で銅メダルという結果は、いろんな意味ですごくよかった。ただ、やはり銀も行けたとか、金も可能性があったんじゃないかなと自分では感じている」といい、4年後のロサンゼルス五輪へ「チームとしてしっかりとした準備を作っていけば、いい競技ができると信じている」と言葉に力を込めた。

そのためには課題もある。大岩にとって馬術は「パートナーである馬とのコンビ」でなし得るもの。しかし愛馬は16歳。「ロス五輪は20歳になってしまうので、同じ馬で戦うというのは不可能だと思っている。新しいパートナーが見つかっていない状態で、ロスの話をするのは難しい」。

ただ、パリ五輪の愛馬と出会ったのは今年2月。超短期間で絆を結び、結果を出した。「馬の準備もできると思っているので、また違った色のメダルを目指したい」と、52歳の挑戦に意欲を見せる。

戸本は拠点が「イギリスから日本になります」と環境が大きく変わる。理由は海外経験の少ない後進たちを教えるため。戸本によると「初老ジャパン」の4人以外は海外経験が足りていない状況だという。帰国後は育成にスタンスを置くことになり、自身の練習時間は「イギリス時代が100とすると、25から30ぐらい」に減る。

それでもロス五輪を諦めるつもりはない。「競技人生が長い馬術は僕で中堅ぐらい。これからいい10年が待っている。まだまだ選手として頑張りたいし、チャンスがあれば狙いたい」

先日行われた「2024ユーキャン新語・流行語大賞」では「初老ジャパン」が受賞、トップテン入りを果たした。4年後違う色のメダルに手が届けば、再び日本にブームを起こすだろう。

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