4年ぶりにセ・リーグ制覇を果たした巨人が10日、ハワイへの優勝旅行に出発した。
出発前の成田空港で行われたセレモニーでは、選手会長の大城卓が「アロハ~! 選手、家族で思う存分ハワイで楽しんできます。それでは、行ってきます!」と軽快にあいさつ。阿部慎之助監督(45)ら首脳陣と選手、スタッフとその家族を合わせて、146人が機上の人となった。現地で合流するメンバーを含めると、約250人に上る大旅行だ。
阿部監督は東京ドームMVP特別賞を受賞した際に、賞金100万円の使い道について「優勝旅行で全部使ってきます。僕個人的には使うのではなく、行く家族であったり、そういう方々に全額還元していきます」と約束。チームスタッフも「自分のためというより、支えてくれた家族のため、家族孝行の旅行にしたい」と明かすなど〝感謝の旅〟となりそうだ。
それだけではない。前回優勝した2020年は、新型コロナ禍のためV旅行は中止。19年以降の5年間で結婚した選手にとっては、今回が初めて妻帯者としての参加となる。そのため出発前のロビーでは、阿部監督や関係者らに紹介を兼ねたあいさつ回りをする光景が繰り広げられ、夫人同士の親睦を深める場にもなった。
チーム関係者は「メジャーリーグのような婦人会はないから、こういう時くらいしか奥さん同士のコミュニティーは生まれない。困った時に助け合えるホットラインを作れるのは、奥さま方にとってもいい機会になるでしょうし、優勝旅行ならではですよね」と語った。
ハワイに滞在する約1週間で親交はますます深まるに違いない。選手が活躍できるのも支えてくれる家族があってこそ。久しぶりのV旅行で「婦人会」のような強い結束も生まれそうだ。