石破茂首相がノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)メンバーたちと面会する方向で調整が進められている。
永田町関係者によると林芳正官房長官は11日の会見で、石破首相と日本被団協メンバーとの面会を調整していくと説明したという。
日本被団協の田中煕巳代表委員長は、ノーベル平和賞受賞式で核廃絶を訴えている。これに林氏は「米国の拡大抑止を確保しつつ『核兵器のない世界』に向かって努力することは、決して矛盾するものではない」と強調した。
また田中氏が原爆犠牲者への国家補償を求めたことには「戦災で亡くなった方と同様に給付などは行っていない」と述べるにとどめている。
石破首相は10日に開かれた衆院予算委員会で、日本被団協のノーベル平和賞受賞について「長年の核廃絶に向けた発信、努力が報われた」と語っていた。