食生活も一流だ。陸上女子やり投げでパリ五輪金メダルの北口榛花(26=JAL)が11日、都内で行われた「第21回タニタ健康大賞」の表彰式に出席。日本人の健康づくりに貢献した個人・団体に贈られる同賞を授与された。2019年からチェコに練習拠点を置く一方で、以前は異国の地での食事に苦労。競技への影響を考慮し、五輪イヤーの今年は食生活の改善に取り組んできた。
北口は「日本とチェコで食事の環境が違う中で、今年から栄養士さんもチェコに来てもらった。環境をより良くしようと努力した結果、今シーズンしっかりと戦い抜けた」と説明。「今までは自炊しなきゃいけなかったし(チェコの)レストランで食あたりになった時もあったけど、今はそういうこともない。安心して(栄養士が作った)バランスのいいご飯を3食食べて、練習に臨んでいる」と絶大な効果を実感している。
株式会社タニタの谷田千里社長(52)は「(健康づくりは)心と体もそうだけど、食事も重要。(北口を)サポートしている方と一緒にチームで食事をコントロールしているところが、一般の方の胸に刺さったと思う」と金メダリストの取り組みに賛同。同社では栄養士・管理栄養士らによる「タニタ栄養研究所」が現役アスリートの食事面や体づくりのサポートを行っており、谷田社長は「これ(受賞)を機に、体脂肪や食事のことでご相談いただければ」と提案した。
五輪女王の「食」への意識の高さに、企業からも熱視線が注がれている。