◇１５位・西山貴浩（３７＝福岡）３年ぶり３回目
３月にからつダイヤモンドカップ、１０月には純地元の若松７２周年記念とＧⅠ２Ｖが３年ぶりグランプリの原動力となった。ただ、この２Ｖはグランプリ出場以外にも大きな意味を持っていた。
例年はグランプリ出場が最大の目標だが、今年はもう一つ大きな目標があった。来年３月の若松ＳＧクラシック出場切符の獲得だ。純地元のＳＧとあって絶対に譲れない目標だった。
この３月のからつＧⅠＶで出場権をゲット。早い段階で目標の一つをクリアしたことで、あとはグランプリ出場に専念することができた。
そして、１０月には「絶対に一度は取らないといけないタイトル」と話していた純地元の周年記念でＶ。「夢だった若松周年も取れたので選手生活で最高の１年だったことは間違いないです」と振り返る。
艇界のエンターテイナーと呼ばれるだけに活躍の場は水面だけではない。過去２回の出場時はコロナ禍でステージでのオープニングセレモニーはなし。それだけに気合も半端ではない。「開会式はバカをやりますよ。グランプリにも１人くらいこんなのがいてもいいでしょう」。初日トライアル１ｓｔは１１Ｒと１２Ｒに行われるが、西山貴浩の〝本番〟はまず１Ｒ前に訪れる。