中国の広州動物園で飼育されているワニが驚くほどやせており、まるでミイラのように見える。骨と皮だけで、とても生きていると思えないが、動画ではしっかりと動いて、生きていることが分かる。その動画がSNSで拡散し、動物園に批判が殺到している。中国紙・羊城晩報などが先日、報じた。
背骨が見え、ろっ骨が浮き出て見えるほどやせ細ったワニの写真や動画がSNSで広まり、動物の扱いを巡って、議論を巻き起こしている。
広州動物園にいるワニは、生きた動物というよりはミイラのように見えるが、動画では囲いの中でゆっくりと動いている。動画を投稿した人物はワニを心配している。SNS「微博」などでは「動物園はワニを飢えさせている」「動物虐待を行っている」などと非難する声も多い。
広州動物園は、批判に応えて「ワニは虐待されておらず、9月ごろから胃腸炎で食欲がなくなり、このような姿になった。現在治療を受けており、今後も特別なケアが提供される予定だ」と声明を発表した。
しかし、声明は批判を鎮めるには十分ではなく、SNSでは「ワニの胃腸炎をどれくらいの期間治療せずに放置していたのか」などと批判が続いている。