弁護士の紀藤正樹氏が12日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。銀行の貸金庫から行員が10億円以上もの金品を盗んだ問題について言及した。
三菱UFJ銀行の東京都内の2支店で、管理者だった行員が貸金庫から顧客の金品を繰り返し盗んでいたことが発覚した。窃盗は約4年半にわたり、その金額は時価で十数億円。約60人が被害に遭ったという。
同銀行はこの行員をすでに懲戒解雇。対策本部を設置し原因究明に努めているというが、一連の問題の詳細については明らかにしていない。
これを受けて金融庁が銀行に対して法律に基づく報告徴求命令を出す可能性を報じたニュースを引用する形で、紀藤氏は「盗んだ元行員は逮捕もされない、金庫窃盗の経緯もいまだに明らかにしない、この銀行は信用できない、預金が不安という声は根強い」と指摘した。
同氏はこの問題が世間に報じられた11月時点で「すぐに元行員を逮捕しないとまずい」と指摘していたが、現在その動きは見られない。この状況について、かねて「銀行の不祥事隠しと言われてもおかしくない状況」と鋭く批判している。