メッツとプロスポーツ史上最高額の15年総額7億6500万ドル(約1167億円)で契約したフアン・ソト外野手(26)は本拠地シティ・フィールドで入団会見を行った。決断の理由を「メッツは素晴らしい組織だ。勝ち続け王朝を築き上げようとしている」と説明した。
超巨額契約は妥当なのか…。米スポーツデータサイトのファングラフスは2040年までの成績をZiPSシステムで予測し、「衝撃的で非現実的」などと説明した。
それによるとソトはメッツ1年目の25年を打率2割7分6厘、146安打、33本塁打、100打点、137四球、出塁率4割2分6厘と予測。以降、順調に積み重ね通算2917安打、583本塁打、1826打点、「ボンズから歴代四球記録を奪う」とし、通算2558四球のボンズを大きく上回る2797四球と予想した。
また、ソトの通算583本塁打は「500本以上の本塁打でキャリアを終えると予想される現役選手3人のうちの一人」で、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)とドジャースの大谷翔平投手(30)のともに549本を上回るとみている。
通算安打は「3000安打ペース」とするもわずかに届かず2917本。ソトを唯一上回るのはドジャースのフレディ・フリーマン内野手(35)で3012本とした。そしてfWARは最終的に「今世紀の予想で初めて100を上回る」103・2で、引退から5年後の「投票資格1年目での米野球殿堂入りが当確といえるライン」に入ると予想した。2位はエンゼルスのマイク・トラウト外野手(33)で95・6、3位はジャッジで82・4。ちなみに大谷は打者のみで66・8だ。
最後に「では、これはすべて実現するだろうか? 多分、そうはならないだろうが、フアン・ソトは特別な打者で、まだ20代半ばの打者として(既に)驚異的な実績を残している。多くの金満球団が彼を獲得するために法外な金額を提示したのには理由がある」と締めくくった。「払いすぎ」と批判されないためにも、バットで結果を出し続けるしかない。