石破茂首相は13日の参院予算委員会で、自民党派閥の裏金事件に関わった国会議員が政治倫理審査会に出席する際の公開方法について言及した。
政倫審は来週の17日、18、19日のスケジュールで行われる。同党派閥の裏金事件をめぐっては清和政策研究会(旧安倍派)に所属した無所属の萩生田光一元政調会長や柴山昌彦元文科相らが出席の見通し。参議院では27人が主席する意向を示しているが、そのうち23人が非公開での審査を希望しているという。
この問題に、同予算委員会で立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は「総理は今年2月、政倫審は公開で非公開にする合理的な理由が見当たらないというふうにおっしゃいましたけど、ここに来て公開に否定的な発言をされています。何で変わったんですか」と石破首相に対し、審査を公開で行うように促した。
石破首相は「それは個々の議員が判断するものであって(自民党)総裁がそれについて公開すべきだとか、すべきじゃないとかいうことを総裁の立場で申し上げるものではございません。私の立場として、促すことができましても、強制はできません」とした。
政倫審の出席は最終的に個人の判断で決めるものであり、その仕組みを否定することはできないとした石破首相。こうした状況の中、自民党議員は「政倫審は淡々と進んで終わる可能性があると言われています。そうなった場合、問題は国民が納得するかです」と指摘した。