ジャーナリストの青木理氏が13日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演。米実業家イーロン・マスク氏の資産が4470億ドル(約68兆円)に達したニュースにコメントした。
マスク氏の資産は、ドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利して以降、増える一方で、最高経営責任者(CEO)を務める「テスラ」の株価が約7割高騰。「スペースX」や「xAI」の企業評価額が上昇したことも資産増につながったという。
青木氏は「大統領選でトランプさんにオールインで肩入れして、さらには政権の一角にも入った。で、マスク氏はトランプ氏に食い込んでるので、投資してる人たちは、テスラとかスペースXとかイーロン・マスクの会社はこれから政府の助けも受けて順調に営業が進んでいくんだということで株価が上がってるということを考えれば、これってものすごい大きな枠で言えば、利益誘導だしある意味贈収賄みたいなものに近いような気もする」と指摘。
続けて「こうやって株価が上がる、株価が上がったものからトランプさんは資金援助受けて大統領になったということを考えれば、民主主義の形っていろいろあるけども、日本の企業団体献金にも通じるけど、資本主義とかこういう形での民主主義って、結構危ない制度だよねっていうふうに言えないこともない」と分析した。
その上で「あえて言えば、日本の企業団体献金って今国会で議論してますけどこれとも似ていて、企業は与党に献金をしてお目こぼし、あるいは有利な政策をしてくださいね、ということで献金すると。与党の側はそういうお目こぼし、有利な政策を取れば企業の方も潤うっていう関係とある種似てる」と日本の状況と比較し「マスクさんはトランプさんにものすごい資金提供して、政権にも入って、当選したらこういう形で株式も上がって儲かるっていう形式、こういうあり方がいいのか?という問題は(ある)」と私見を述べた。