女子プロレス「スターダム」の〝闇の落ちた不死鳥〟上谷沙弥(28)が、ワールド王者の中野たむに〝陽動作戦〟を仕掛けた。
年内最終興行となる29日の両国国技館大会で中野への挑戦が決定。14日のGメッセ群馬(高崎市)大会で行われた前哨戦では、同じ極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」のフキゲンです★と組み、中野&玖麗さやかと激突した。
試合では上谷が中野とトップコーナーでエルボー合戦を繰り広げ一進一退の攻防を展開。だが、上谷がフキゲンと好連係を炸裂し、玖麗をつかまえると優位に立った。最後に上谷は中野に見せつけるように玖麗をスタークラッシャーで沈め3カウントを奪って見せた。
試合後、マイクを持った上谷は中野に詰め寄り「お前さ、腹立つんだよ。過去の私ばっかり…今の私ちゃんと見てんの? ボケっとしてんじゃねえよ!」と声を荒げ「両国までせいぜい私を楽しませてよ」と不敵な笑みを浮かべた。
そして倒れ込んでいる玖麗に近づき、アゴをつかむと「玖麗…アンタは24日、フューチャー頑張ってね」となぜか24日の後楽園ホール大会でフューチャー王者の天咲光由に挑戦する後輩にエールを送った。
この様子に動揺した中野はバックステージで「玖麗はさ、どこにも行かないよね?」と問いただすと、意気消沈の玖麗から「はい…」とだけ返事をされた。元気のない玖麗を見つめた中野は「守るから」と手をつなぎ控室へ消えていった。
以前から中野に「お前の大事なものを全て奪ってやる」と宣言してきた上谷の意味深な言動は、中野を地獄に落とすための第1歩なのかもしれない…。