玉野競輪場で代替開催された広島競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設72周年記念 ひろしまピースカップ」(優勝賞金520万円)は15日の最終日、12Rで決勝戦を争い、太田海也の先行に乗って3角から踏み込んだ松浦悠士(34=広島)が地元記念を制覇。9月の岐阜以来、通算22回目のGⅢ優勝を果たした。
出場機会のあった広島記念に限ればこれで〝4連覇〟。逃げた太田に感謝しつつ「(3着の池田)良さんは僕が弱い時から走り方や考え方を教えてくれた先輩。一緒に確定板に載れて良かった」と地元勢2人で上位に入ったことを喜んだ。
今年はチャンピオンユニホームをまとっての1年だったが、落車もあり満足な状態で走れることは少なく「今年はグランプリに出られなくて残念だし悔しい思いだった」。ただ、11月の小倉GⅠ競輪祭で復調の兆しが見え「立て直せたかなと思うし、これからの走りを見てもらえれば」。
すでに逆襲の準備は整っている。もうすぐ来る2025年には「タイトルを取ってグランプリへ行きたい」。S班の座、そして再び頂点に立つための道には、すでに光が当たり始めている。