大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)の合同公開練習が15日に都内で行われ、矢地祐介(34)と対戦する〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)が父・和志の指示のもとサーキットトレーニングを行った。
大みそかの出場選手が続々と登場するイベントとなったこの日、大世に続き父・和志も登場すると会場はどよめきに包まれた。そんな中、大世は父の指示で1分30秒のサーキットトレーニングを行い、馬飛びや脇さしなどで追い込まれて順調な仕上がりをアピールした。
その後マイクを持つと「(相手は)ベテランですし、胸を借りるつもりで打撃も寝技も全力でやろうと思います」と意気込み。父からのアドバイスを問われると「〝かっこつけた動きをするな〟じゃないですけど〝(バックボーンの)柔道につなげる技だったりをやったらいいんじゃない?〟とは言われています」と明かす。その上で「どっちかというと寝技が得意なので、寝技で決められれば盛り上がると思うし。逆にメッチャ打撃をやっても面白いと思います」と力を込めた。
対する矢地はミット打ちで順調な仕上がりを見せる。デビュー戦の相手を務めるだけに「決まった以上は試合に集中するだけ。MMAに関しては映像がないので、すごく楽しみにしています」と意欲を見せた。
さらに「勝ち方が求められると思うので予想を上回る勝ち方をして〝MMAって厳しいんだぞ〟って言うのを身をもって教えられたらなと思います」と拳を握る。だが、レジェンドの父が公開練習の相手として登場する風景には「ちょっと反則だろっていうね。それに尽きますよね」と苦笑いした。