女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(29日、東京・両国国技館)で激突する王者・中野たむと上谷沙弥(28)が、激しい舌戦を繰り広げた。
15日の長野大会では「コズミック・エンジェルズ」の中野&さくらあやが、極悪軍団「H.A.T.E.」の上谷&吏南とタッグ戦で激突。最後は中野がバイオレットスクリュードライバー(垂直落下式ファルコンアロー)で吏南を沈め、前哨戦を制した。
試合後、マイクを握った中野は「吏南、めちゃくちゃ強くなったね。追い込まれた。あなたはマジで未来のスターダムだよ」とたたえるや、直後に「それに比べて上谷! あんたはどうした?」と次期挑戦者をにらみつけた。
〝闇落ち〟してからすっかり黒く染まった上谷には「中途半端にキャラ変して、平成のバンギャ(ビジュアル系バンドの女子ファン)みたいなメークして。みんなに注目されて気持ちいい? あんた、腐った自己顕示欲のかたまりみたいだよね。悪いことして、みんなの目を見て構ってほしくて。思春期の男子中学生かよ。そんな浅はかな動機で、この頂点の赤いベルトが欲しいなんて笑わせんじゃねえよ!」と言い放ち、ベルトを誇示した。
言われっぱなしの上谷も黙っていない。「何だお前こそ、昭和の若づくりクソババーのくせに」と中野をはたく。さらに「自分の思い通りにいかないからって、ヒステリックにぶつけてんじゃねえよ、このブス! お前はもうスターダムの過去なんだよ」と両手を広げて挑発しながらリングを後にした。冷静にコメントを読んでみると、お互いにかなりひどいことを言っている…。
会場が騒然とする中、気持ちを切り替えた中野は「時代は変わっていくもんだけど、たむは去年も今年も、年を越した来年もスターダムを守っていきます。スターダムを守るのは中野たむだ!」と絶叫。年末決戦に向け、2人の遺恨は深まるばかりだ。