ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(28)が、米WWEスーパースターの〝ウェイワード・サムライ〟中邑真輔(44)への対抗心を燃やしている。
OZAWA(28)とのV8戦が組まれた来年1月1日の東京・日本武道館大会では、別の戦いも待っている。ダブルメインイベントもう1試合の中邑vs佐々木憂流迦だ。清宮は「お客さんも、どっちのメインが良かった?という見方をすると思う。試合内容は意識してる部分はありますね。いや、意識せざるを得ないですよ」と表情を引き締める。
中邑には悔しい思い出がある。2023年元日の日本武道館大会で、当時もGHC王者だった清宮は拳王との頂上対決に勝利。だが、今回と同じくダブルメインに据えられた中邑vsグレート・ムタの異次元対決に話題をさらわれ、しかもこの試合は同年度の「プロレス大賞」年間最高試合賞に選ばれた。
「ジェラシーはすごく感じましたね。あの時できる、自分の全てを出し切ったと思っているので。ただ周りの声は中邑さんの試合の方が大きかったのを感じていました。自分自身も、世界にはこんなすごい選手がいるんだって思いました」
一方で、同大会を機にこれまでノア内部だけに向けられていた目が世界をとらえたという。11月25日新宿大会のV7戦で元WWEのブライアン・ケンドリックを退けたことも自信につながった。「昨年の自分と今の自分は違う。世界に伝わるものを日本武道館で見せたいし、世界の中邑真輔選手であっても、負けたくない」と語気を強めた。
挑戦者のOZAWAからはキャバ嬢とのハグ写真を公開されるなど挑発を受け続けている。「たまっているフラストレーションを、日本武道館でアイツに叩き込もうと思っている」。中邑とOZAWAに〝勝利〟し、2025年も方舟マットをけん引する。