16日のNHK連続テレビ小説「おむすび」第56話は、栄養士となった結(橋本環奈)の出勤初日の様子が描かれ、上司にあたる立川(三宅弘城)のパワハラ言動が一部視聴者の不快感もかきたてた。
強豪野球チームを持つ大阪・星河電器。巨人入りした元エース澤田(関口メンディー)の提言を会社が受け入れて栄養士を置くことになり、結が社員食堂勤務として採用された。
社会人として歩みだす記念の日、結があいさつするや、社食責任者で調理師の立川が面と向かって「ウチに栄養士なんかいらん!」。返す刀で会社の部長を「何でこんなん入れるんですか」とどやし、ふてくされた表情を見せた。結は入社前に野球部の現エースで恋人の翔也(佐野勇斗)とこの食堂を訪ねたことがあり、当時の愛嬌あった立川とは別人。いまや「栄養士」の結は目の敵と化した。
その後も結はまともに仕事をさせてもらえず、雑用三昧。仕事に戸惑うと「邪魔や!」。食べ残しから結が量の多さや味の濃さを指摘し「メニューを一から見直してみませんか」と意見すると、今度は「やめたるわ。何でこんな小娘に俺のやってきたことが否定されなあかんのや」とケツをまくり、「じゃかあしいや!」と怒鳴るなど荒れ放題。結は心身ともに疲れ切り、食欲もわかなかった。
時代設定は2009年春。現在とは違えど「パワハラ」は一定の認知をされていた。
X(旧ツイッター)では「久しぶりに『おじさんのヒステリー』をテレビで見た気がする」という感想も。さらには「フィクションとわかっていてもしんどいな」「このご時世にパワハラ職場放送しないで欲しい」「朝からパワハラドラマやめて欲しい。朝から気分が悪い」「いきなりパワハラ回みるのきつい」とった不快感を訴える投稿もあった。〝新社会人への洗礼〟というにはキツすぎるシーンが続いた。