陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美(富士通)は〝メリハリ〟を意識しながら鍛錬を積んでいる。
16日にオンラインで取材に応じ、パリ五輪イヤーの今季は「かなり緊張を強いられるシーズンだった」と苦笑いを浮かべたが、夢の舞台で堂々の準決勝進出。「自分の実力をしっかり発揮することができたいいシーズンだった。初めての五輪だったけど、自分のペースで自分のやるべきことに集中して試合を運べたことはすごく大きな成功体験だった」と声を弾ませた。
来年には東京で世界選手権が開催される。新型コロナウイルス禍の影響で、大きな大会が毎年のように実施されるハードスケジュールに「もちろん疲弊はする」と自己分析。それでも「昨年から冬季練習中に旅行に行くなどをちょっとずつ入れてみた。試合でも問題なく走れたので、やっぱり冬期練習にもちろん集中はするけど、その間にちょくちょくリフレッシュを入れることで練習にもいい波ができるし、人生楽しいし、これはウィンウィンだなと思っている」と適度に気分転換を図りながら、陸上と向き合っている。
オフシーズンにはモデルとしても活動する中で「今まで見られなかった世界が見れるのは本当にいいリフレッシュになっている。その取材で関わってくださった方や、そういった媒体を通じて見てくださった方に興味を持っていただけたらうれしい」と充実の表情。自国開催での祭典へ、心身ともに万全な状態をつくり上げる。