来季は負け数減で投手として、ワンランク・アップを―広島・床田寛樹投手(29)が16日、契約を更改し、5000万増の推定1億5000万円でサインした。
8年目の左腕は今季、チーム最多タイの11勝の2年連続2ケタ勝利、リーグ4位の167イニング、同7位の防御率2・48と好成績を抑めたが本人は「正直、もっと、できたと思う」とポツリ。9月以降は未勝利と、尻すぼみに終わった終盤戦をあえて課題に挙げ、来季へむけて「全てにおいてキャリア・ハイを出せるように」と意気込んだ。
9年目の来季は背番号も今季までの「28」から「19」に変更し「ローテーションピッチャーとしてはボチボチかもしれないんですけど、もう1個、階段を上がろうと思ったら、やっぱり貯金を作れるピッチャーが一番いいと思う」と「負け数減」を公約に掲げた。
今オフはウエート・トレーニングで下半身中心に強化をはかり、直球の球速と精度強化に着手。現在、142キロ前後の平均球速を「足首をケガしたシーズンの平均が145、6キロあったらしいので。まず、そこにいければ。しっかりと真っすぐで空振りだったり、ファウルが取れれば」と、2年前の感触を取り戻していくという。
近年の先発陣で、中心的存在だった九里がFAで抜け、来季はより大黒柱の働きが求められるなか、まずは照準を定めているのが初の開幕投手。「いい準備をして、争いに加わっていければ」と左腕エースとしての自覚をにじませていた。