新日本プロレス１５日（日本時間１６日）の米国・カリフォルニア州ロングビーチ大会で、ＳＴＲＯＮＧ無差別級王者のゲイブ・キッド（２７）が大岩陵平（２６）の挑戦を退け５度目の防衛に成功した。
激しい打撃戦から大剛式バックドロップ、ジャーマンを浴びたゲイブだったが、大岩の必殺技ＴＨＥ ＧＲＩＰ（変型ラリアート）は回避。即座にラリアートで反撃に転じ、主導権を渡さない。
一進一退の攻防が続くなか、ラリアートの相打ちから再びＴＨＥ ＧＲＩＰを狙われると、ゲイブはカウンターの張り手を一閃。パイルドライバーでマットに突き刺して勝負に出る。これをカウント２で返す粘りを見せた大岩を、最後はマッドマンボムで振り切った。
試合後のリング上でマイクを握ったゲイブは、次期挑戦者に石井智宏を指名。さらにバックステージでは、来年１月５日東京ドーム大会で激突する米ＡＥＷのケニー・オメガを挑発した。
「俺が心から離さなかったことがあるか？ 俺の話にはいつも俺の心が込められている。永遠にだ！ お前は裏切り者のように、クソ野郎のように去った。お前はカネをもって逃げ出したが、カネは心の中を満たさないと気付いたんだろ？ プロレスの心と魂は後楽園ホールにあるんだ」と２０１９年１月に新日本を去りＡＥＷの旗揚げに参加したケニーを糾弾。「お前も分かってるんだろ？ お前が自分のベッドを作ったんだ。そこにおとなしく寝てろ。お前は自分の墓を掘るんだ。俺は喜んでそこにお前を入れてやるよ」と不敵な笑みを浮かべていた。