女優の吉岡里帆(31)が16日、都内で行われた「第49回報知映画賞」表彰式に出席した。
吉岡は染井為人氏の長編小説を映画化した「正体」で助演女優賞を受賞した。同作は、作品賞・邦画部門と、主演男優賞に横浜流星が輝くなど、3冠を達成した。
原作者の染井氏から花束を贈呈された吉岡は「気持ちがいっぱいいっぱいになっています」と口を開くと、女優業に多くの悩みを抱えていたことを明かしながら「『正体』に出させてもらったことで気持ちの変化があった。一筋の光が見えるような体験を何度もした」と撮影の日々を振り返った。
また、主演の横浜には「こんなに自分に負荷をかけながら、真摯に真っすぐ取り組む主演の人と出会えたのは幸せだった」と声を震わせ「いつもなら空回りしそうなエネルギーを、全身で受け取ってもらえたのは幸せだった」と涙ながらに感謝の思いを明かした。
最後は「日本映画が大好きです。これからも細やかに真っすぐ誠実に作品と向き合って、精進していきます」と晴れやかな表情で誓った。
なお、助演男優賞には映画「かくしごと」の奥田瑛二が輝いた。