ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が16日、レッドソックス傘下3AウースターからFAになっていた上沢直之投手(30)について言及した。
この日、ハワイの優勝旅行から帰国したホークス一同。小久保監督は「こういうご褒美のようなものがある中で、みんなで一緒に仕事をしている。日本一にはなれなかったですけど、これで一回リセットできる。いい切り替えの旅行になったと思います」と晴れやかな表情だった。
優勝旅行中にはFAとなっていた上沢の獲得が決まった。自身がヘッドコーチを務めた2021年、敵として右腕を見ていた小久保監督は「真っすぐとフォークの出どころが見にくい投手。力感の割には手元で球がくるという話を(選手が)よくしていた」と当時の印象を赤裸々に語った。
球団からの正式発表前ということもあり具体的な明言はなかったが、指揮官は右腕に対して「今年一年、向こう(米国)でいろいろ苦労したんだと思う。そういうものも含めて、また日本球界でやれるんだというところを見せてほしい」と口にした。
上沢は昨オフに日本ハムからポスティングシステムを利用して米球界に挑戦。レッドソックスでメジャー初昇格したが、2試合の救援登板にとどまり、3Aでも防御率7点台と苦しんだ。一方、ソフトバンクは石川が国内FA権を行使してロッテへ移籍。NPB通算70勝をマークしている右腕にかかる期待は大きい。
すでに2025年シーズンを見据える鷹の将。V旅行を終え、来季に向けてのチームづくりが再び始まる。