大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)で開催予定だったボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(26=米国)と元K―1スーパーライト級王者・安保瑠輝也(29)のエキシビションマッチが延期となった。今年も混乱必至となった大みそか決戦を〝バカサバイバー〟青木真也(41)は――。
想定外のことがアナウンスされたのは16日だ。ガルシアが練習中に手を負傷し、ドクターストップに。これを受けてRIZINは大みそかの試合を延期とし、2025年の春先にスライド開催する予定と発表した。
ガルシアは主催者を通じ「これは一時的な後退に過ぎず、試合の新しい日程をすぐに発表する予定です。延期について心からお詫び申し上げます。私ほどがっかりしている人はいません」とコメント。ただし、過去に多くの騒動を起こしている問題児だけに、ネット上は額面通りに受け取る声だけでなく、ケガそのものを疑う声が上がるなど阿鼻叫喚となった。
今年の大みそか大会は3部制で行われ、第1部は北米の視聴者をターゲットに行われる予定だった。だが、その目玉カードそのものが消滅した形だ。RIZIN関係者は、この状況ではコメントのしようがないとしつつ「第1部はどうなるのか? そこも含めて調整中です」とため息をつく。
この大混乱について、青木は「えー、最初からあると思っている人がいたの!? そんなヤツがいるんだとしたら、この時代にちょっとまっすぐ過ぎるんじゃないか?」と声をしゃがれさせる。
そもそも、この試合の開催自体を半信半疑に見ていたという。「ピンチの時に打ったギャンブルって、大体負けるもんじゃん。これなんか、まさにそれだろ。ましてや相手は〝メンヘラ〟なんだしさ」とメガネを光らせた。
さらに「聞くところによると、ガルシアは練習で裏投げを受けてケガしたらしい」と意味不明なことを口走ると、謎の黒覆面を手に自転車で走り去った。