元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が17日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演し、三菱UFJ銀行の元行員が貸金庫から顧客資産十数億円を盗んだ不祥事について語った。
16日には半沢淳一頭取が記者会見を開き、不正防止のためのチェックを子会社任せにするなど、顧客資産のずさんな管理体制が明らかになった。菊間氏は「弁護士として遺産分割の協議書作ったりするときに、相続人の方が、どうも親が貸金庫を借りてたらしいから、といって、開けにいったりするんです」という。
菊間氏が関わったときには「開けたら何もなくて、“入ってなかったですね”で終わる」というが、今回の事例は貸金庫を使っていた本人が、中身が違うということで発覚。菊間氏は「相続人は親が何を入れているかなんて分からないから、行ってなかったら、“なかったね”だし、あったらそれが相続財産だと思うから、仮にそこで何か盗まれてたとしても分からない」という。
菊間氏は「盗まれているなんて想定もしてなかいから。銀行がそんなことするわけないと思っている」ため、今回関わった案件が“なかったですね”で済んだという。ただ、「今後、そういうトラブルが貸金庫に関して発生してくるんじゃないかなと思います」と相続に関するケースでも問題が出てくるのではと警鐘を鳴らした。