石破茂首相は17日、首相官邸で「年収103万円の壁」見直しをめぐる自民、公明両党と国民民主党による3党協議について今後、再開の見通しがつかない状況について言及した。
国民民主の古川元久代表代行はこの日、同党の会合で自公両党との3党協議がまとまらなかった現状を受け、2025年度予算案に賛成できない考えを示した。
古川氏は衆院本会議の終了後、報道陣の取材に対して「(自公両党は〝103万円の壁〟の見直しを)やる気がないと判断せざるを得ないです。税法や予算は当然、賛成できない」と述べた。
永田町関係者によると石破首相は3党協議が決裂した状況を受け「いろいろな齟ごがあるのかもしれないが、引き続き協議をお願いしたい。対応には誠意を持って臨みたい」と強調したという。
今後について永田町関係者は「与党は政府予算案の編成の前提となる与党税制改正大綱を週内(20日)に取りまとめを目指しています。しかし、現状だと国民民主からの合意が得られるかは不透明な状況です」と指摘した。