ドジャースの大谷翔平投手(30)のFA移籍が来年だったら、契約額は10億ドル(約1535億円)だっただろう――。通算2726安打&468本塁打をマークしたブレーブスの英雄で、米野球殿堂入りも果たしているチッパー・ジョーンズ氏が断言し、話題を呼んでいる。
ジョーンズ氏は16日(日本時間17日)に米マルチスポーツメディア「ファウル・テリトリー」にゲスト出演し、司会のエリック・クラッツ氏に「もしメッツのフアン・ソトと順番が逆で、ソトのFA移籍が先で大谷が後だったら、大谷はいくらもらえたと思うか?」と問われ「10億ドル。10億ドルでしょう」と繰り返した。昨年、大谷はドジャースと当時のプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1015億円=合意当時)で契約したが、ソトは今月11日(同12日)に15年総額7億6500万ドル(約1174億円)でメッツと契約して更新した。
その上でジョーンズ氏は「(メッツの)フアン・ソトのことを世代的な(世代を代表する)打者だと言う人々の言葉を聞いたことがある。ソトは非常に優れた規律ある打者だが、我々は世代的なという言葉を使いすぎている。世代的な男は昨年、契約した男(大谷)だ」と強調した。
ソトが超巨額契約を結べたのは「ニューヨーク・ポスト紙の裏面に記事が掲載されることをメッツとヤンキースが常に争っており、今回はメッツとオーナーのスティーブ・コーエン氏が、少し長く裏面に君臨しようと決め、実際に獲得したんだ」との見解を示しこう続けた。
「だからもしソトが先に契約し7億6500万ドルを手にしたとして、大谷が翌年にFAだったら、彼が間違いなく10億ドルを手にしたと私の中には疑う余地もない」
あくまでも想像の話だが、クラッツ氏も納得の表情だった。