米ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は16日(日本時間17日)、ポスティングシステムでのMLB移籍を目指すロッテの佐々木朗希投手(23)を巡る争奪戦が「メッツ、ヤンキースの立ち位置は不透明ながら、FAのプロセスで次なるステップへ」と伝えた。
佐々木は「25歳ルール」の対象で契約金は国際ボーナスプールの範囲内となり、マイナー契約しか結べないため、代理人のジョエル・ウルフ氏に20球団以上が連絡してきたという。同紙はFA市場に残っている他の大物選手を差し置いても、「佐々木ほど魅力的な選手はいない」と評価し、次のステップとして「早ければ今週にも、候補となり得る球団との直接面談が始まる模様」との見通しを示した。
ドジャース本命、バドレスが優位などの説が流れる中、ウインターミーティング中にウルフ氏が「日本から来る彼にとって、小規模または中規模市場のチームにソフトランディングする方が有益かもしれないという議論もある」と注目発言。しかし、同紙は「(周囲が感じていた)その考えは変わっている」ため、佐々木の移籍先については「依然として不透明なままだ」と指摘。地元球団のヤンキースとメッツに期待感を漂わせる。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「田中将大や松井秀喜との歴史を売り込むことが出来る」と主張、「彼の目標は地球上で最も優れた投手の一人になること。我々は是非ともその力になりたい」とメディアを通じて佐々木にメッセージを送った。
一方、メッツは就任1年目だった2年前に「千賀滉大を先発ローテーションに迎えたデビッド・スターンズ編成本部長が『最高の手を打つ』」と意気込みを語ったものの、「『こういったプロセスにおいて(ルール上、交渉の段階では聞けない起用法など)選手の好みを本当に理解することは非常に難しい』と話した」ことを付け加えた。
交渉期限の米東部時間来年1月23午後5時(同24日午前7時)まで大混戦が続きそうだ。