格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(61)が18日、オンラインで会見し、3部構成で開催予定だった大みそかの「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)を2部構成に変更すると発表した。
当初、午前10時開始の第1部では目玉カードとしてボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(米国)と元K―1スーパーライト級王者・安保瑠輝也のエキシビションマッチが行われる予定だった。
だが、ガルシアが練習中に右手を負傷。ドクターストップにより来年の春先にスライド開催されることになった。榊原CEOは「2021年にライアンは手首の手術をしておりまして、その後完治をして試合に臨んでいました。今年(4月)の(デヴィン)ヘイニー戦以降、安保との試合に向けてトレーニングを再開した矢先に手術をした右手首を負傷してパンチが打てない状況になっている。ドクターの方に確認したところ数週間、拳を使った打撃のトレーニングを禁止ということで、残念ながら大みそかに間に合わないと」と経緯を説明。
先週末にRIZINサイドに一報が入り実現に向けて調整したが、「ケガを負った状況で2人が相まみえるより、日を改めてベストコンディションで2人の戦いを見届けたい」という結論に至った。ライアンは「日本のファンに謝罪もしたいし、安保と向き合いたい」という意向を持っているため、大みそか当日は2人が会場を訪れる予定だという。
また、第1部で組まれていたアマド・バーガスvsショーン・ガルシア、カーメル・モートンvsアルバート・バガラのボクシングルールの試合は、大みそかでは組まずに延期となった。
一方で同じ第1部の神龍誠vsホセ・トーレス、貴賢神vsエドポロキングの2試合は、第3部として行われる「RIZIN.49」に移行して開催される。
このため大みそか当日は第1部を行わず2部構成とし、午後1時開始の第2部からスタートに。第3部は午後5時~6時開始となる。
第2部について榊原CEOは「未来にプロデュースをお願いして内容を詰めています」と説明。先日は平本蓮が、自身率いるユニット「ブラックローズ」と、未来がCEOを務める1分間格闘技「BreakingDown(ブレーキングダウン)」の軍団対抗戦をぶち上げたばかりだ。
榊原CEOは「ブラックローズ軍のチャレンジもこちらも受け止めて、第3部で見られない世界観をつくろうと日夜悪戦苦闘しながら中身をつくり出しております。それでも、ほぼほぼでき上がりました」とし、22日に東京・新宿で開催予定の公開会見で発表する予定。当日は未来と平本も出席する。
なお第3部の「RIZIN.49」は全15試合になることが決定した。