中国サッカー協会が〝技術優先主義〟の強化方針を打ち出した。中国メディア「新華社通信」などによると、中国協会の宋凱(ソン・カイ)会長は、17日に西安で開催された「中国サッカー発展セミナー」で技術優先などの方針を示したという。
このセミナーは中国サッカーの発展をもくてきに、同国協会、同国スーパーリーグのクラブ関係者と投資家及び役員、地域スポーツ行政担当者、各種関係者などが多数参加したとのこと。宋会長は「技術面を重視し、技術ベースの指導理念が中国サッカーの発展に寄与するだろう」と強調した。
さらに「実践的なトレーニング、ユースチームの全体的な検証、競争システムの構築、スポーツと教育の融合、地域の情熱の活用」などを実行すべき課題を挙げ、「対策を実行し、再出発しなければならない。長い間、懸命に努力し、継続しなければならない」と訴えた。
中国のスタイルは、〝少林サッカー〟と揶揄(やゆ)されるように、技術面では後れを取っており、なかなか強化が進まない一因となっている。そこからの脱却を目指しつもりのようだが、この方針が実を結ぶ日はやって来るのだろうか。
中国代表は現在、北中米W杯アジア最終予選を戦っており、日本と同じC組に入っている。現在6チーム中6位だが、同予選でのW杯切符圏内の2位オーストラリアとは勝ち点1差となっている。