F1レッドブルの来季ドライバー選定問題で、RBの角田裕毅(24)が落選して同僚のリアム・ローソンの昇格が決定したと欧米有力メディアが一斉に報じて波紋が広がっている。
レッドブルでは今季セルジオ・ペレスが深刻な不振に陥ったことから、契約解除の方向性を固め、後任候補として姉妹チームのRBに所属する角田とローソンが最終候補となっていた。
実績は角田が圧倒的でメディアやファンからの支持率も高かったが、クリスチャン・ホーナー代表は角田の昇格に後ろ向きで、実績の乏しいローソンを推しているとされてきた。
そして、17日になって英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版や米スポーツ専門放送局「ESPN」など有力メディアが一斉にペレスの解雇とローソンの昇格が決定したと報道。角田は無念の落選が確実の情勢となった。
ただ、現時点の実力や実績は角田のほうが数段上との見方が大勢を占めており、海外のF1ファンからはレッドブルの決断に批判が殺到。SNS上では「ここ数年で最も哀れな決断だ 角田は何度も何度も不当な扱いを受けている」「なぜユウキにチャンスが与えられないのか分からない…ローソンは彼よりも優れていなかった」と角田の〝冷遇〟を疑問視する声が相次いでいる。
さらには「もし角田裕毅が欧州の名前と国籍を持っていたら、彼はすでにレッドブルの2番目のドライバーになっていただろう」といぶかしむ声や「ありえない。誰が評価してもユウキだ。ホーナーは解雇されるべき」とホーナー代表による〝不可解人事〟として更迭論まで噴出している。
このままローソン昇格と角田落選が正式発表されれば、レッドブルの決断はさらに物議を醸しそうだ。