巨人のオコエ瑠偉外野手(27)が18日に母校の東京都・東村山市立第六中学校を訪問した。
この日は同じく卒業生のバスケットボール女子の東京五輪代表、オコエ桃仁花選手(25=ENEOSサンフラワーズ)と兄妹そろっての参加。生徒およそ370人と質問コーナーや握力対決、フリースロー対決などで交流を楽しんだ。
質問コーナーでは進行役から9月7日のDeNA戦(東京ドーム)で放ったサヨナラ本塁打の話題を振られた。ここぞという時に活躍する秘訣を聞かれると、オコエは「あの1打席のために本当何百人の人が関わってデータ出してくれたり、いろいろとやってくれてる部分があるので、データを見てしっかりと準備して頭の中でイメージを作って、1打席1打席行く。そういうのが大舞台に立つところで大事なのかなと思います」と真剣な表情で語った。最後には「どんな時でも常に夢を持ち続けることって大事なので、常に向上心を持ってみなさんこれからも頑張ってください」と後輩に向けて力強いエールを送った。
中学生の頃に『大腿骨頭すべり症』を患い、3年間の内に2回の大手術をしたオコエ。学校に行きたくても行けない日々が続き、つらい時期を過ごしてきた。今でも後遺症とうまく付き合いながら、プロでの生活をこなしている。その分、この日に自分が母校を訪問することで少しでも不登校ぎみな生徒や、なかなか自信を持てない生徒たちの力になりたかったという。
オコエは「中学では大変な思いの方が多かったんで…」とポツリ。その上で「本当にどんだけ進んでもね、うまくいかない時にどうやってそれを引っくり返しにいくか、みたいなのがいつでも大事だと思う。うまくいってる子はそのまま突き進めばいいんですよ。うまくいかない子たちに今日は何か届けばなと思います」と優しい笑顔を浮かべた。