新日本プロレス「Road to TOKYO DOME」が18日の所沢大会で開幕。来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(37)に挑戦する海野翔太(27)が、団体再興を誓った。
海野はこの日の大会で石井智宏と組みザック&ハートリー・ジャクソンと対戦。開始早々からザックとのマッチアップとなると、激しいエルボー合戦を展開した。
その後はザックの得意の関節技地獄にはまって苦しむも、試合の主導権は完全には渡さない。終盤に石井とジャクソンが1対1状況になると、ザックにトルネードDDTを見舞って試合から排除。最後は海野のアシストを受けた石井が垂直落下式ブレーンバスターでジャクソンから3カウントを奪った。
試合後にマイクを握った海野は「ザック、絶対に負けないからな」と宣戦布告。「2024年は新日本プロレスを最高に楽しんでいただけましたでしょうか? 今日満員にならなかった所沢大会も、2025年は必ず満員にします。残り2週間を切った東京ドーム大会、必ずザックからベルトを取って、またこの所沢大会に帰ってきます。全てを変えて戻ってくるので、見守っててください」とファンにあいさつすると、「クリエイト・ア・パラダイムシフト」の決め台詞で大会を締めくくった。
海野の言葉通り、この日の大会は726人(主催者発表)の動員にとどまり、やや空席が目立った。「約束したので。2024年はこの景色だったけど、超満員の所沢大会を約束したので。約束したからには、果たすのが男だろ。みんなの思いを背負って次は満員にしてやるし、ベルトを巻いた自分の姿を見届けさせます。時間がないけど、ザックから必ず勝つ。それだけだ」と誓った新時代のエースは、団体の未来を光で照らすことができるのか――。