最後にもう一度。女子プロレス「マリーゴールド」の自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永(45)が、センダイガールズ・里村明衣子(45)との引退ロードでの遭遇を熱望した。
13日の新宿大会でワールド王者Sareeeに敗れ、試合後は団体の旗揚げ1周年となる来年5月に現役を引退すると表明した。当初、同王座戦は11月14日の後楽園大会で開催予定だったが、前哨戦で王者の裏投げをくらった高橋が首を負傷したためスライド開催されたものだった。
高橋は「本当は11月のタイトル戦の後に勝っても負けても発表しようと思っていました。だから首のケガで引退を決めたわけじゃない。それに28年やってきた感謝を伝えるために、半年間は時間があった方がいいと思った」と説明した。
もともと引退を見据えてマリゴに参加。だが旗揚げ前にロッシー小川代表から1年後の引退試合を提案され、「旗揚げ前に終わりを決めるなよって怒っていた」という。心境に変化が訪れたのは、同じ時代を生きた〝戦友〟たちの影響だ。7月には里村が来年4月の引退を発表。10月には新日本プロレスの棚橋弘至が2026年1月の引退を表明した。
高橋は「昔から里村明衣子に負けないぞって、私が勝手に意識してきた。棚橋さんは、私が行った両国がガラガラだったころも見てきた。でも何一つブレることなく団体をV字回復させて、たくさん勇気をもらってきた」と2人へ尊敬の念を抱く。そのため「同じ時期に引退ロードを歩むわけだから意識せざるを得ない」という。
特に同じ来春に引退する里村には「引退ロードで絡みたい」とメッセージ。かつてスターダムのワールド王座を争ったことがある〝両横綱〟の再会が実現するか注目だ。