フィギュアスケートの全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出場するアイスダンスの〝あずしん〟こと田中梓沙、西山真瑚組(ともにオリエンタルバイオ)は、進化した姿を披露する覚悟だ。
20日の開幕を前に、19日に同会場で公式練習に参加。田中が今夏に右ろっ骨を痛めた影響で、先月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯前はほとんど2人で滑ることができなかった。それでも、田中は「終わってから休む期間があったのでそこでしっかり動かず休んだ。NHK杯前よりはだいぶ良くなったかなと思っている」と回想。完全に痛みが消えたわけではないが、回復の兆しが見えている。
今大会に向けてはできる限りの形で滑り込みを敢行。西山は「この(NHK杯後の)3週間は2人で一緒に滑って、プログラムを最後まで元気良く滑るための体力をつけるためにも、何度もプログラムの通しの練習を繰り返しやってきた」と明かした上で「1日1回に基本的には全部通すが、プラスして通しの練習をしてから、さらに連続して、プログラムの半分をすぐにやるみたいな感じの練習をしている。1つのプログラムを通すだけで息が上がるので、そこから連続してまたプログラムの半分やるのは結構体力が鍛えられる」と手応えを口にした。
目標は「表彰台の一番高い位置」と語りつつも「3週間しっかり練習してきたこと、NHK杯より上達したことをお客さんやみなさんにお見せしたい」ときっぱり。まずは己の演技に全集中する。