中国・四川省南充市で、客の食べ残し汁「口水油(唾液油)」を出していた火鍋店が摘発された。中国メディア「星島日報」が18日、報じた。
四川省南充市の火鍋店は昨年10月以降、料理長に密かに指示し、火鍋の味を引き立てるため、客が食べ残した唾液油を再利用、加工し、新しい油に混ぜて再び火鍋の素にして客に食べさせたという。
順慶区市場監督局は消費者の通報を受け、法執行官が調査に出向いたところ、再利用の状況を確認。食べ残しの再利用は法律違反となる。事件は処理のために公安局順慶区支局に移送された。
唾液油とは、主に食品残渣中の油脂をリサイクル・再利用したものを指す。重大な危険性が主に3つある。第一に、肝炎ウイルスなどの感染を引き起こす可能性があること。第二に、油や水に含まれる食品残留物、唾液酵素、その他の物質が加水分解や酸化しやすいこと。第三に、油が繰り返し高温にさらされると、有害なトランス脂肪酸が増加し、さまざまな慢性発がん物質が生成され、人間の健康に害を及ぼす。
刑法第144条によれば、食品以外の有害な原材料を製造または販売した者は5年以下の懲役に処せられ、また、人の健康に重大な危害を与えた者または以下の者には罰金が科せられるという。