ロシアに亡命したシリアの独裁者バッシャール・アル・アサド前大統領は、安全な国外脱出と引き換えに、自国の軍事機密をイスラエルと取引したと主張されている。トルコ紙ヒュッリイェトが先日、報じた。
著名な評論家アブドゥルカディル・セルビ氏は、信頼できる情報筋からの情報として、「アサド氏が逃亡中にイスラエルが標的にしないという保証として、化学兵器貯蔵施設、武器庫、ミサイルシステム、戦闘機の位置を記したリストを渡した」と主張した。
実際、イスラエルはアサド政権崩壊後すぐにシリアの軍事拠点への空爆を開始しており、セルビ氏はこの取引に関する報告はおそらく真実であると結論付けている。
セルビ氏はまた、アサド氏の安全確保に向けた急ぎの行動について「特にイスラエルの役割に関係する他の詳細もある」と話しているが、詳細については明らかにしていない。
シリア反政府勢力は11月下旬にクーデター作戦を開始し、2週間もたたないうちに首都ダマスカスを襲撃して勝利を宣言した。
アサド氏はヘリコプターでロシアにひそかに逃亡し、プーチン大統領が避難所を提供した。
それ以来、イスラエル国防軍は、武器庫だと主張する場所などに対して数え切れないほどの攻撃を行っている。
イスラエルは、これは武器が「過激派の手に渡る」のを阻止するための先制攻撃だと主張している。