フィギュアスケートの全日本選手権(20日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出場する世界ジュニア女王の島田麻央(木下グループ)は〝自然体〟でリンクに立つ。
19日に同会場で行われた公式練習では、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループを着氷させるなど、順調な調整ぶりを見せた。「初日なのでまずまずかなという感じ」と振り返った上で「やっぱり(本番で)成功させるにはもうちょっと自分の中で感触をいいものにしていきたい。ショートプログラム(SP)は明日。アクセルは明日の朝にしっかり感触を確かめて、いい感触でショートにいけるようにしたい」と展望を語った。
2003年の安藤美姫以来、21年ぶりのジュニア勢優勝に期待が懸かるが、島田は「(優勝は)まだまだ届かないところだと思っている。楽しんで滑って、思いっきり挑戦できたと思って終われるようにしたい。順位を狙わずにジュニアらしく元気にはつらつとした演技ができたら」と冷静に自己分析。まずは己のパフォーマンスに集中していく考えを示した。
初出場となった一昨年の全日本選手権は「すごく緊張」したというが、3度目の今大会は「なるべく緊張せずに、何も気負うことなく挑戦して、思いっきり滑りたい」。高校1年生らしく、勢いのある演技で会場を盛り上げる。