日本陸連アスレティックス・アワードが19日、都内で行われ、陸上女子800メートルで日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が新人賞を受賞した。
サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)のいとことしても注目を集める久保は、6月の日本選手権の女子800メートルを初出場で優勝。7月の記録会では1分59秒93の日本記録を樹立した。
この日は壇上で「今シーズンはシニアや世界の舞台に出場することができ、たくさんのことを経験することができた。7月には日本新記録を更新することができ、より成長できたシーズンだったと感じている。7月には東京で世界陸上が開催されるので、日の丸を背負って戦うことができるように日々精進してまいります」とスピーチした。
その後、報道陣からの取材で「(陸連のアワードは)今回が初めてで、感じたことのない雰囲気の中だった。最後のスピーチで緊張して少し(話す内容が)飛んじゃったけど、しっかり話せたと思います」と初々しい表情を見せた。
今回の年間表彰式には、パリ五輪の女子やり投げで金メダルの北口榛花(JAL)、男子3000メートル障害で8位入賞の三浦龍司(SUBARU)などの陸上選手が出席。久保は「今回はたくさんのすごい選手と話すことができたし、呼んでいただけたことがすごく光栄。三浦選手と待合室で同じテーブルで、表彰式のことやサインを書く場面でどう書いたらいいのかとか、たくさんのことを教えてもらった」と笑みを浮かべた。
来シーズンに向けて「1分台を今年よりも必ずたくさん出せるようにしたい。世界の中で競り合って勝つことが、大きな成長になると思う。たくさんの試合に出て、世界の舞台で活躍したい」と力を込めた。