巨人から海外FA権を行使して1年1300万ドル(約20億円)でオリオールズに移籍した菅野智之投手(35)について、地元メディアは菅野の持ち味で、生命線である制球力に大きな期待を寄せている。
オリオールズ戦を中継するMASN(電子版)は20日(日本時間21日)、菅野のオリオールズ入りが「予想外のことだった」とし、「現時点では(先発ローテーションの)3番手か4番手だが、オリオールズが(FAで)トップクラスの先発投手と契約またはトレードで獲得すれば5番手に落ちる可能性がある」と説明した。
また、「特に印象的なのは制球力だ。彼は日本のセ・リーグで12シーズンを過ごし、9イニング当たりの平均与四球は1・7だ」と制球力に注目し、「オリオールズはそれがメジャーで通用するかどうかを見極めることになる」と期待を寄せた。
ボルティモア・サン紙(電子版)は「ソフトな投球スタイル」で「あまりハードには投げないが、巧妙な投球レパートリーを持っており、持ち球(の動き等)をさらに増やす可能性がある」と伝えた。
MLB公式サイトもオリオールズ番記者が特集記事で「彼の速球は92マイル(約148キロ)前後だが、完璧な制球力があり、速球をさまざまな球種で補っている。そして、どこで投げても、それらのスキルがいい結果をもたらすという自信を持っている」と解説している。
メジャー公式球、登板間隔、ピッチクロックなど対応すべき点は多いが、菅野がメジャーで成功できるかどうか制球力次第だ。