フィギュアスケートのロシア選手権で、日本のライバルたちがハイスコアをたたき出している。
現地時間20日に行われた女子ショートプログラム(SP)では前回大会覇者のアデリア・ペトロシアン(17)が85・78点で首位発進。冒頭にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めると、その後も高いパフォーマンスで観衆を魅了した。演技後には同国放送局「マッチTV」の取材に応じ「アクセルの後、しっかり踏ん張れたことがうれしかった。他のエレメンツもとても良かった」と手応えを口にした。
前回大会のフリーでは4回転ジャンプを3本組み込んだ構成で臨んだ。現地時間21日のフリーに向けては「明日はすべてが思い通りになることを願っている」と決意を新たにした。
2位には77・57点をマークしたアリーナ・ゴルバチョワ(17)が入った。「準備に関してはすべて順調だった」と振り返った上で「フリーで4回転サルコーを2本決めるという計画はあきらめていない。明日試してみます」と語った。
国際スケート連盟は国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手が2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選に参加することを認めると発表。9月に中国で実施される予選大会に、男女で各1人、ペアとアイスダンスで各1組が出場枠獲得に挑むことができる。ロシア勢が出場枠を獲得した場合は、特に女子が日本の最大のライバルになるとの見方が強い。
日本では全日本選手権が大阪で開催中。20日の女子SPで78・92点を記録した世界女王・坂本花織(シスメックス)は、ロシア勢との対決の可能性について「以前は(ロシア勢が)3人だったので、誰かの間には入りたい気持ちがあった。その気持ちがまた復活するんだなと思うと、めっちゃワクワクする。今はロシアだけじゃなくて、米国とか他の国も強いので、強い選手がたくさんいる中で戦えるのはめちゃくちゃ燃える」と刺激を受けた様子を見せていた。