ヤンキースからFAとなり、メッツに移籍したフアン・ソト外野手(26)が20日(日本時間21日)、自身に振って湧いていた〝悪評〟をキッパリと否定した。
FA市場最大の目玉だったソトはプロスポーツ史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)でメッツが獲得。同じニューヨークを本拠にするライバルチームへの移籍となり、地元メディアの報道は激化の一途をたどっていた。
合意直後には地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が「ヤンキースの警備員が4月か5月にソトの両親の1人をヤンキー・スタジアムのある場所から連れ出したことがあり、ソトが『ネガティブな感情』を抱いた」と告白。さらに、この警備員がシーズン終盤の雨が降りしきる日に「ソトの運転手とシェフを外に立たせていた」とも〝暴露〟した。
さらにヤンキースとの交渉では家族がヤンキー・スタジアムのスイートルームを無料で使用できるよう要求したが断られ、腹を立てたという報道もあり、ヤンキースファンを中心に猛烈なバッシングを浴びていた。
そんなソトは母国ドミニカ共和国のメディア「グランデス・エン・ロス・デポルテス」のインタビューに応じ、これらの噂を「それは嘘だ」と否定。「私の家族は組織からとてもよく扱われていた。彼らはいつも私と家族を助けてくれた」とヤンキースに感謝し、ブロンクスで過ごした日々を懐かしんだ。
さらにヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手(32)については「結局のところ私たちはまだ友だちだし、仲がいい」と語り「何が起ころうと、それは単なるビジネス。昨年築いた関係は永遠に続くだろう」と移籍はあくまでもビジネスで、ヤンキースには何の不満もなかったことを強調した。